「現代人の渇いた心を、珠玉のアートで潤したい」という想いから1996年にスタートした国際美術展「OASIS」。
23回目を迎えた今展には、日本を中心にフランス、スペイン、モナコの4ヶ国から様々なジャンルの秀作が集結し、アーティストと鑑賞者、アーティストとアーティストとを国境を越えて繋ぐことによって、「社会と美術界の架け橋」を築く3日間となりました。大阪での展示は今年も大盛況のうちに幕を下ろし、その後日本とスペインの作品が、外務省認定の「日本スペイン外交関係樹立150周年事業」である巡回展会場のスペイン・トレドへと向かいました。
2018年は日本とスペインの外交関係樹立から150周年に当る年。両国間で、この記念すべき年を祝う様々な祝賀事業が行われています。「OASIS 2018 in Toledo」も外務省認定の公式行事として、スペイン・トレドにて6月29日から7月1日にかけて開催されました。
同時期にマドリードでは歌舞伎の公演が行われるなど、スペインは日本文化一色に染まったようです。
3日間の会期中、はるばる遠い日本から輸送されて来た日本人アーティストの作品を一目見ようと、多くの来場者が会場に詰めかけました。中には、開場前から行列ができる場面もあったようです。日本の“今”の芸術を展観し、多くの人に知ってもらうことで、日本とスペイン両国の絆がより深くなったと確信しています。
本展総合監修者
アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ
芸術家は継続して進歩し続けることが大切です。OASISは、そんな方々の発表の場としてふさわしい展覧会でしょう。OASIS初期の頃は、トレドでこのような大規模な展覧会を行えるとは考えてませんでした。長年積み重ねてきたことの成果だと思います。
ラウラ・ドミンゲス女史
今回の私の出展作は、スペインの闘牛廃止をテーマにしたものです。会場で観た日本の作品は魅力的なものが多いと感じました。また、来場した日本人アーティストとお互いの作品のテーマやディテールについて語り合うことができ、非常に良い経験になりました。
(グアダラハラ在住。現在のスペイン現代アート界で最も活躍する一人。)
来場者
(左)学生時代は芸術学部に在籍していました。当時から水墨画が気になっていたので、今回、実際に水墨画を間近で見ることができてとても感激しました。/(右)建築を勉強すると同時に、日本についても勉強していました。この展覧会では色彩の使い方が印象的な作品に出会えました。
開催概要 | |
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会 期 | 大阪展:2018年5月18日(金)〜20日(日)
トレド展:2018年6月29日(金)〜7月1日(日) ※この展覧会は終了いたしました |
会 場 | 大阪展:OBPツイン21アトリウム (大阪市・京橋)
トレド展:パラシオ・デ・コングレス「エル・グレコ」/サロン・ソコドベール |
主 催 | オアシス実行委員会 |
運 営 | 株式会社 麗人社 |
後 援 | 文化庁/大阪府/大阪市/駐日スペイン大使館/モナコ政府観光会議局/大阪市教育委員会/NPO法人大阪ユネスコ協会/クールジャパン機構/公益財団法人関西・大阪21世紀協会/公益財団法人大阪観光局/株式会社共同通信社/ホルベイン工業株式会社/ホルベイン画材株式会社/松田油絵具株式会社/株式会社ターレンスジャパン 協力:ユネスコ公認国際美術連盟モナコ公国委員会/アンバサド・アンテルナショナル・デザール/A.M.S.C./インヴェスティガシオン・イ・アルテ/関西活性化プロジェクト/トレド・ジャパン・デイ |
協 賛 | 株式会社パズル |
総合監修 |
アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ、
アラン・バザール |