“日本美術界の今” を象徴する日本の芸術家と、台湾の芸術界において重要な役割を担う作家やギャラリストたちとの交流を主眼に置いて実施される美術展。 それが、「台日藝術博覧会」です。 その記念すべき第1 回展が、3 月24 日(金)から26 日(日)までの3 日間、台湾最大のターミナルである台北駅の1Fコンコースで開催されました。題して「第1 回台日藝術博覧会 ~ Art Station 2017 ~」。 台北駅では初の大型総合美術展となったこの展覧会には、日本側から217点の作品が、台湾側からは日本でもおなじみのジュディ・オング倩玉の作品など11点が出展されました。新進気鋭の若手からベテランまで様々なアーティストの手掛ける傑作が一堂に会し、台北駅は3 日間限定でまさに“アートステーション”へと変身。アジアで最もアート熱が高いといわれる台湾の人々を魅了しました。 なお、この広大な台北駅を始点とし出発した「台日藝術博覧会」は、今後も南北を縦断する予定で、来年は台中市での開催が計画されはじめています。
総合監修/美術評論家
勅使河原 純 氏
あらゆる意味で予想を上回る展覧会でした。まず会場の規模と格調の高さに驚かされました。台北市の中心部にある台北駅は、日本の駅舎とは趣を異にする威厳のある建物です。多くの民族が行き交い、激動の亜細亜のまっただ中にいる気にさせてくれます。みなさん日本の美術に対する関心が高く、熱心にご覧になっていました。それもそのはず、出展作はいずれも素晴らしく、まさに今の日本美術の縮図と言っても良いものだったでしょう。特に書や水墨画は、その本場である中華圏の台湾にあっても、まったく引けを取らない個性と情熱が滲み出ていました。来年はエネルギッシュな街、台中市での開催が予定されていますが、その第2回展では更に大きな成果を生むのではないでしょうか。
「第1 回台日藝術博覧会 ~ Art Station 2017 ~」開催のニュースは、様々なメディアを通じて台湾全土に広まりました。特に速報性が高いWeb 媒体では、台湾国内のみならず、日本、そして全世界へと情報が発信されました。
また、Web 媒体以外にも、様々なメディアで取り上げられた今回の「台日藝術博覧会」。例えば台湾で有名な旅行業界専門誌「旅奇雑誌(travel rich)」では2 ページに渡って展覧会のことや来年台中市での開催が予定されている第2 回展の計画が紹介されました。また、日本語で台湾の今を伝える本格情報誌、月刊「な~るほど・ザ・台湾」(1987 年創刊)にも注目すべきイベントとして「台日藝術博覧会」の記事が掲載されています。
世界一の親日国=台湾でアートに触れ、グルメや絶景を楽しもう! 日本から飛行機で約3時間。思い立ったらすぐに行ける台湾は、日本人旅行者にとって人気の訪問先です。時差はわずか1時間。温暖な気候で、親日家が多いせいか言葉も通じやすい台湾は、日本人にとってどの国より暮らしやすい。その上、観光や美食、美容など、旅の楽しみもたくさんあります。
さらに忘れてはいけないのが、アート。実は台湾は、今、アジアで最も美術熱が高い国なのです。日本でもおなじみの國立故宮博物院の他にも、台北や台中には魅力的なミュージアムがいっぱい。知る人ぞ知る、一度は訪ねてみたいアートスポットが街のあちこちに点在していたり、ひとつの村全体がアート作品になっていたり……。知られざるアート王国・台湾の素顔を、「美術屋・百兵衛」No.40で見つけてください。もちろん台湾旅行では定番のグルメや絶景の情報もお届けします。
開催概要 | |
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会 期 | 2017年3月24日(金)-3月26日(日) ※本展覧会は終了いたしました |
会 場 | 台北駅1F 中央コンコース |
主 催 | 台日藝術博覧会実行委員会 |
後 援 | 台中市政府観光旅遊局 |
協 力 | 台湾・交通部観光局/交通部台湾鉄路管理局 |
運 営 | 株式会社麗人社 |