この度、2013 年3 月に閉館する銀座シネパトスを舞台にした映画「インターミッション」とのコラボレーション企画として、この映画の上映日程と合わせ「菅野祐悟展 × 映画『インターミッション』~音を奏でる絵画たち~」を開催いたします。
古くより、音楽と絵画の相関概念はカンディンスキーやパウル・クレーの絵画でも探求されており、セザンヌは「音楽と絵画は造形的要素において共通項を分かち合いながら発展していくこと」を、その作品をもって証明しています。
「インターミッション」の音楽を手がける作曲家・菅野祐悟。今や数多いヒット映画で音楽を担当し、作曲家として著名な彼は画家の顔も併せ持っており、多彩な音色を想起させる具象とも抽象とも云える絵画を生み出しています。
どんな瞬間も心の中が音符で溢れるこの画家は、キャンバスの上でその音の粒を自由に解放します。粗削りであるがゆえダイレクトに画家の波動が伝わり、そしてその旋律が散りばめられた画面は観る者の心に音楽を再現させ、いつしか心地よい解放感すらもたらせるのです。彼の紡ぎ出す、音が二次元に封じ込められた絵画世界、真っ白な空間でゆっくりとお楽しみください。
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