会 期
2015年5月11日[月]−27日[水]
時 間
11:00〜19:00
(初日は15:00より、最終日は17:00まで)
休廊日
日曜日・初日を除く月曜日
イベント
初日の5月11日[月]は15:00より開廊、18:00 〜19:30 は作家を囲んだオープニングレセプションを催します。
山田優アントニについて
表情や瞳は雄弁に心を語るものですが、一様に不可思議な表情と、遠い目線を持つ人物が山田優アントニの作品には登場します。若い女性、子ども。彼の制作過程においてモデルは存在しません。しかしその共通するまなざしは、私たちの心奥を見透かしているかのようにも見えます。
正面から穏やかにこちらを見ている作品もあれば、時に髪の毛が舞い上がったりグリーンやブルーに染まったり。そして角(つの)のように変化したり…彼の心中に日々去来する思いを、人物という形を借りて表現しているようです。作品は情緒の蓄積であり、情緒は毎日変化するもの。それが時を止めた一枚の絵となって、今彼から私たちに提示されています。感情の吐露です。
一方、絵と対峙する私たちは何を感じればよいのでしょうか。彼の絵で最も特徴的なのは、この一貫して果てしなく遠くを見ているようなまなざしです。様々な物語性も秘めています。物語を読み解くことも興味深いですが、主観的に観て感じることではないか、と私は思います。
透視されているかもしれない心の在り様を、絵の人物と対話しながら再確認する作業。そこに生まれるしばし沈思黙考する時が、自分を平静にしてくれるような気がしてなりません。それは鎮静剤にも似たひとつのアートの力です。
愛知県立芸術大学の大学院に学び、いくつかの関門を通り抜け、今注目を浴びはじめている山田優アントニ。彼が理想とする絵とは何なのか。まだ若い彼にはこれからの変遷があるかもしれません。今回の個展はその一つの通過点ですが、行方を追っていきたい画家の一人です。ぜひじっくりとご高覧いただき、忌憚なきご意見をいただければ幸いです。
REIJINSHA GALLERY, Tokyo
略 歴 | |
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1987 | 静岡県生まれ |
2010 | アートアワードトーキョー丸の内 2010 |
2011 | 佐藤国際文化育英財団「第20回奨学生美術展」
超京都 現代美術@名勝渉成園(東本願寺/京都) 山田優アントニ展(Galerie 16 APERTO /京都) |
2012 | 愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻油画・版画領域修了 |
2013 | WONDER SEEDS 2013 |
2014 | トーキョーワンダーウォール公募2014入選作品展
ホルベイン・スカラシップ選抜展VOL.2 ( REIJINSHA GALLERY, Tokyo/東京) |
cold day
white fog
white sweater
yellow sweater
REIJINSHA GALLERYの詳細は
下記のページからご確認ください。