年度別実績Performance
第22回
雪舟国際美術協会展
1993年に創立した雪舟国際美術協会。年1回開催する雪舟国際美術協会展(本展)は、大阪・梅田センタービル、東京・渋谷東急プラザホール、上野の森美術館、東京セントラル美術館、国立新美術館と会場を移しながら、年々規模を拡大してきました。2013年には一般社団法人 雪舟国際美術協会となり、新たな一歩を踏み出しています。
2015年12月の「第22回 雪舟国際美術協会展」では、日本全国から会派を超えて出品された248名の水墨画、日本画、書の力作を展示。雪舟の複製画6点などの特別出品、学生出展作品を含めると、264点の作品が会場を彩りました。
「美術屋・百兵衛」2015年秋 No.35 岐阜特集
日比野克彦、自らをふり返る 2015年10月10日(金)発売 定価:定価500円(税込) 秋と言えば「芸術の秋」。そして「紅葉」。その両方が楽しめるのが、今号の「美術屋・百兵衛」で特集する岐阜県です。 岐阜は日本のほぼ中央に位置しており、富山・愛知・三重・滋賀・福井・石川・長野と7つの県に囲まれた数少ない内陸県。県内には2つの国立公園と2つの国定公園、そして15にもおよぶ県立自然公園があり、秋の紅葉はもちろん、四季折々の自然が楽しめます。 一方、岐阜県は古くから伝統工芸や美術が盛んな地でもあります。長い歴史を持つ美濃焼は多くの陶人たちによって革新を重ね、伝統とモダンが見事に融合した多くの作品が生み出されてきました。また、8世紀初頭の公文書に記された美濃和紙は、前田青邨など岐阜県出身の日本画家にも愛用されました。他にも洋画の熊谷守一や現代美術の日比野克彦などを輩出した岐阜県は、多彩な才能に恵まれた県なのです。
アートメゾン・ビエンナーレ 2015
2年に1度開催される日本とスペインのアーティストによる国際交流展「アートメゾン・ビエンナーレ」。 4回目の開催となる今展も前回同様、マドリード中心部にある「シルクロ・デ・ベジャス・アルテス(マドリード総合芸術センター)」にて開催されました。この展覧会は、参画した日本人アーティストの名前が刻み込まれ永久的に保存されるモニュメントの建立、そして同じく作品が収められる美術書籍『Art Maison International』の記念すべき第20号の刊行からなる、展覧会、モニュメント、美術書籍の三つの要素が一体となった特別なプロジェクトの幕開けを告げるものです。
SESSHU ART AWARD 2015
〜21世紀の雪舟を探せ〜
東京都美術館で行われた雪舟国際美術協会 特別展「SESSHU ART AWARD 2015 〜21世紀の雪舟を探せ〜」は、雪舟が追求した平面絵画を対象に、書画から範囲を広げて洋画や版画を加えた公募展となりました。本展とは違った趣きであったと同時に、特別展として夏の開催は本協会で初めての試みとなりました。
展覧会初日には4名の審査員による審査が行なわれ、受賞作品について熱い議論が繰り広げられました。美術関係者や会場を訪れた多くの人々から「バラエティに富んでいる」「作品のレベルが高い」「ゆったりした展示でひとつひとつの作品がじっくり観られる」といった声が寄せられ、大変好評でした。毎年欠かさず特別展に足を運ぶ来場者からは、「これまでの展覧会とは異なる視点で作品を見ることができた。作品それぞれの良さが際立っており、素晴らしい展覧会だ」と感想もいただきました。
パリ・マドレーヌ寺院
恒久平和展
第二次世界大戦の終結から70年という節目の年。この戦争以降、世界は平和を築くために努力してきましたが、地球規模での恒久平和はいまだ訪れていません。そこで人々の心に安らぎを与えるアートを、パリの中心部で敬虔な祈りが捧げられる神聖な場所、マドーヌ寺院で発表するという展覧会を開催しました。周辺には美術施設が溢れ、フランスを代表する凱旋門やエッフェル塔などが建ち並び、世界各国から人々が訪れるこの場所で“恒久平和”をテーマに開催された美術展は、多くの人々の注目を集めました。
なお、昨年のマドレーヌ寺院展で総合監修を務めていただいたクリスチャン・ビエ氏が急逝したことにより、今展はフランス芸術家協会(ル・サロン)絵画部門代表アラン・バザール氏に急遽代役として監修を務めていただきました。
「美術屋・百兵衛」2015年夏 No.34 山梨特集
中村キース・ヘリング美術館に行ってみたい 2015年7月10日(金)発売 定価:定価500円(税込) 豊かな自然があり、夏を涼しく過ごせると人気の山梨県。 もも、ぶどうなど、夏が旬の果物もたくさんあり、レジャーに最適です。今号の「美術屋・百兵衛」でスポットを当てるのは、その山梨の芸術や文化。 八ヶ岳の自然の中に、ストリートアートの先駆者であるキース・ヘリングの作品を展示し、独特な空間を持つ「中村キース・ヘリング美術館」や、バルビゾン派の代表的画家・ミレーの作品を国内で最も多く収蔵する「山梨県立美術館」、富士山の美しい姿が眺められる河口湖周辺の美術館群など、県内のおすすめアート施設を大きく取りあげました。他にも、山梨のシンボルとも言える富士山を描いた作品など、山梨のアートを総ざらいしています。 また、大地の芸術祭、中之条ビエンナーレなど注目のアートイベントを取り上げ、山梨はもちろん、全国の旬のアート情報が満載の一冊です。
第20回 オアシス 2015
Osaka & Milano
「現代人の渇いた心に、さまざまなアートを通して潤いを与えたい」という思いから1996年にスタートし、今では関西最大級の芸術祭となった「オアシス」。このアートイベントが2015年、記念すべき20周年を迎えました。日本を中心にフランス、スペイン、モナコの4ヶ国から集った素晴らしい作品を通し、アーティストと鑑賞者、アーティストとアーティストが国境を越えて出会い、交流した3日間でした。
また、本年はイタリアのミラノを舞台に、184日間に渡って開催されていた国際博覧会(万博)にも、日本館の公式認定芸術祭として別会場で開催。大阪展を経てミラノへ巡回したこの展覧会は、世界各国から訪れた来場者にも現代日本の美術を伝えることができたでしょう。他国の文化や価値観を尊重し共存できる社会を構築することで、各国が互いを理解し、多様性を認め合うことができる。今年のOASISは、その日本館のテーマと同じコンセプト「共存する多様性」を元に開催しました。万博の開催地ミラノに於いて日本美術を紹介したことで、国境や言語、民族の枠を越え、人々の心を結びつけられたと感じています。
「美術屋・百兵衛」2015年春 No.33 大分特集
大分の美術探訪 2015年4月16日(木)発売 定価:定価500円(税込) 「美術屋・百兵衛」最新号では、大分県のアートを中心とした様々な文化にスポットを当てています。 江戸に多くの藩や領に分かれた大分県は、地域ごとの特色ある文化を育んできました。その伝統は今も残り、文化面では百花繚乱の様相を呈しています。今年4月24日には新しく県立美術館がオープンし、大分のアートシーンはさらに活気づきそうです。 今号の「美術屋・百兵衛」では、その作品が大分県立美術館のコレクションともなっている彫塑家の朝倉文夫、日本画家の福田平八郎や髙山辰雄、洋画家の宇治山哲平なども紹介しています。実は大分は赤瀬川源平や吉村益信ら1960年代に日本の現代美術界をリードした《ネオ・ダダ》のメンバーとゆかりのある県でもあります。 2015年夏に別府市で開催されるアートイベント「混浴温泉世界」などを含めて、誌面前半の「大分文化考」で大分県のアートを特集するほか、後半の「百兵衛の眼」には全国の旬のアート情報が満載です。
Art Maison InternationalVol.19
ノーベル賞受賞者だけでなく、日本は芸術家も世界に誇れます。 物理学、化学、医学・生理学、文学、平和、経済学の6分野で顕著な功績を残した人物に贈られるノーベル賞。日本人が初めてこの賞に輝いたのは、1949(昭和24)年。湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞したのです。敗戦国である日本の科学者が世界的な賞を獲得したことで、国民は大いに勇気づけられました。時代は下って2014年赤﨑勇・天野浩・中村修二の3人のノーベル物理学賞受賞が発表。このように日本の科学技術力は、世界的にも高く評価されています。 翻って芸術の分野ではどうでしょうか。この「Art Maison International」Vol.19 でも取り上げた平松礼二は、2013年にフランス・ジヴェルニー印象派美術館で、2014年にドイツのベルリン国立アジア美術館で「平松礼二・睡蓮の庭 モネへのオマージュ」展を開催。フランスでは同美術館始まって以来の入場者数を記録し、大好評の裡に終了しました。この他にも現代美術家の村上隆が2014年夏にイタリア・ミラノで個展を開催したり、同じく現代美術家の奈良美智がイギリス・ロンドンのダイアリー・アート・センターで過去最大規模の個展を同年秋に開催するなど、世界を舞台に目覚ましい活躍をする日本人芸術家は存在します。しかしまだ「数少ない…」というのが実情ではないでしょうか。 この「Art Maison International」最新号でも、世界水準を目指す可能性を秘めた素晴らしい日本人芸術家を数多く紹介しています。それは日本のみならず、広く海外に日本の優れた芸術家を紹介したいからに他なりません。 どうぞ隅から隅までご覧ください。そしてあなたの心を動かす作品がこの中から見つかれば、それは本書を発行する我々にとって大きな成果です。 特集:日本を代表する画廊が推薦する画家たち 奥谷博/馬越陽子 他 ◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア ◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー ◆言 語:全編英文和文併記 ◆価 格:8,000円(税別) ◆発行日:2015年3月31日 初版発行
国内外の美術展や美術書への作品発表
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