年度別実績Performance
第25回記念
雪舟国際美術協会展
25回記念展となる今展には、日本全国から会派を超えて出品された262名の水墨画、日本画、書の力作が展示されました。さらに将来の活躍が期待される学生たちの作品8点、日天山願教寺および本協会委員の常数常山氏などよりご提供いただいた特別展示作品12点、雪舟等楊の複製画などの参考展示作品5点も展観。合計287点もの作品が国立新美術館の広々とした会場で、ゆったりと展示されていました。
会期を通して、出展者や関係者、一般来場者などで、会場は大変賑いました。書画芸術を楽しむ外国人来場者の姿も多く見られ、「国際」と名が付く本協会の名に恥じぬ展覧会になっていたと自負しております。特に目立ったのが、積極的にアンケートを記入する来場者の姿。展覧会についての率直な感想は、作家はもちろん、主催者側としても励みとなり、次回以降の開催時の参考資料としても役立ちます。
こうして11日間にわたって行われた「第25回記念 雪舟国際美術協会展」は成功裡に幕を降ろしました。「書画の魅力」が、創作を続ける出展者たちの努力の結晶である作品によって、来場者に伝わったに違いありません。
OASIS 海外特別展
「日本美術-和魂洋才」
日本とフランスが友好関係を築いてから160年という節目の年にあたる2018年、フランス各地で日仏友好160周年を記念する公的事業「ジャポニスム2018」が開催されました。その参加事業の一つとして、パリの中心部にある新進画廊「リンダ・ファレル・ギャルリー」で行われたのが、OASIS海外特別展「日本美術-和魂洋才」。約1ヶ月強の会期を通して、日本の美術に関心を持つ人々に素晴らしい作品の数々を披露する展覧会となりました。
「美術屋・百兵衛」2018年秋 No.47 福井特集
「福井文化考:小松美羽、深化する。 2018年10月7日(日)発売 定価:500円(税込) 福井の秋は見どころがいっぱい。定番の永平寺や東尋坊はもちろん、県内各地で開催中の「幕末明治福井150年博」も必見です。NHK大河ドラマ「西郷どん」で注目される動乱の時代に、福井がどんな役割を果たしたのかが楽しみながら学べます。紅葉が美しい季節、陶芸村で越前焼三昧の一日を過ごすのも良し。旅と言えば温泉がつきものですが、名湯あわら温泉の近くには、自然に囲まれたお洒落なアートスポットもあります。11月には越前ガニも解禁!! この秋、福井を旅してみませんか? 福井のみならず、現代アーティスト・小松美羽の最新情報をはじめとした全国の旬なアート情報も満載!
第23回 オアシス 2018
Osaka&Toledo
「現代人の渇いた心を、珠玉のアートで潤したい」という想いから1996年にスタートした国際美術展「OASIS」。
23回目を迎えた今展には、日本を中心にフランス、スペイン、モナコの4ヶ国から様々なジャンルの秀作が集結し、アーティストと鑑賞者、アーティストとアーティストとを国境を越えて繋ぐことによって、「社会と美術界の架け橋」を築く3日間となりました。大阪での展示は今年も大盛況のうちに幕を下ろしました。
また、2018年は日本とスペインの外交関係樹立から150周年にあたり、両国間で、この記念すべき年を祝う様々な祝賀事業が行われています。
「OASIS 2018 in Toledo」も外務省認定の公式行事として、大阪展終了後、日本とスペインの作品が、巡回展会場へと向かいスペイン・トレドにて6月29日から7月1日にかけて開催されました。
同時期にマドリードでは歌舞伎の公演が行われるなど、スペインは日本文化一色に染まったようです。
3日間の会期中、はるばる遠い日本から輸送されて来た日本人アーティストの作品を一目見ようと、多くの来場者が会場に詰めかけました。中には、開場前から行列ができる場面もあったようです。日本の“今”の芸術を展観し、多くの人に知ってもらうことで、日本とスペイン両国の絆がより深くなったと確信しています。
「美術屋・百兵衛」2018年夏 No.46 秋田特集
「あきた」をどうぞ。 2018年7月8日(日)発売 定価:500円(税込) 今号の「美術屋・百兵衛」は、秋田犬やナマハゲ、きりたんぽ、竿燈祭りなど多くの魅力が溢れる場所、秋田県にスポットを当てました。 解体新書の挿絵を描いた小田野直武が中心となって取り組んだ秋田蘭画や、秋田公立美術大学で教鞭を執りながら現代美術家として活躍する大谷有花を特集しています。 また、秋田県出身の現代アーティスト・鴻池朋子が展開する9月15日から開催予定の展覧会「鴻池朋子『ハンターギャザラー』」の見どころにも迫ります。 藤田嗣治の大壁画で知られる秋田県立美術館や秋田県立近代美術館、秋田市立千秋美術館、秋田公立美術大学なども紹介。秋田のみならず、全国の旬なアート情報も満載です。
「美術屋・百兵衛」2018年春 No.45 愛媛特集
温泉×アート 2018年4月13日(木)発売 定価:500円(税込) 今号の「美術屋・百兵衛」は、「愛媛県」の文化や芸術にスポットを当てた一冊です。2018年の目玉といえば、4年ぶりに帰って来たアートの大祭『道後オンセナート』。舞台は夏目漱石の代表作『坊っちゃん』にも縁の深い松山です。2回目の開催となる今回のオンセナートは「オマージュ(賛歌)」をキーワードに約25名のアーティストが参加し、温泉施設からパブリックスペースまで、道後の街をアートで彩ります。 その他、参加創造型の”開かれた美術館”である愛媛県美術館、異なるジャンルの5つの美術施設が点在する大三島、40数年の準備期間を経て2015年に開館した新居浜美術館なども紹介。 愛媛美術の今が全てわかる、そんな一冊です。
Art Maison InternationalVol.22
アートに「忖度」は必要ありません。 日本には、その年1年間に生まれた「言葉」の中から世相を映し、人々の話題に上った新語・流行語を選び、その「言葉」に関わった人物や団体を顕彰する「新語・流行語大賞」という賞があります。これを書いている時点(2017年11月)ではまだ結果が出ておりませんが、2017年の「新語・流行語大賞」の最有力候補は“忖度”ではないでしょうか。 本来“忖度”の「忖」「度」も「はかる」を表わす字。つまり“忖度”とは「他人の心中を推し量る」ことに過ぎないのですが、21世紀になって、どうやらそこに「配慮する」ことがプラスされたようです。 さて、美術作品を鑑賞する際に“忖度”は必要でしょうか。その作者の意図がどこにあり、何を表現したかったのか……それを探り、より深く作品を鑑賞するためにアーティストの心中を推し量る本来の意味での“忖度”は必要なのかもしれません。しかし、美術の専門家の解説が唯一の答えだと信じ込んで自分もそれに合わせようと配慮するような悪い意味での“忖度”は不要です。 現代日本の美術を知るための最良の一冊、『Art Maison International』Vol.22 には、様々なジャンルの優れた美術作品が掲載されています。そしてそれらに、正しい鑑賞方法などは存在しません。この本を開いた方ひとりひとりが観るまま、感じるままに捉え、その人なりの楽しみ方をすれば良いのです。誰にも余計な“忖度”などすることなく、あなただけのお気に入りの一点を見つけてください。(巻頭挨拶より抜粋) 特集:2017-2018 A.M.S.C.プロジェクト “ARTE de JAPÓN”/台日藝術博覧会特集 他 ◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア ◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー ◆言 語:全編英文和文併記 ◆価 格:8,000円(税別) ◆発行日:2018年3月31日 初版発行
台日藝術博覧会
~Taichung Art City 2018~
台中市政府新庁舎を会場として行なわれた本展は、惠中ホールと文心ホール、2つのホールに作品が展示されました。惠中ホールでは、協力団体の一つで、台湾の名門大学である東海大学美術学部の教授やOB、学生たちの作品と、日本美術の歴史を伝える広重や歌麿、写楽の浮世絵(現代の彫師や刷師が再現したもの)を展観。台中市民だけでなく同校美術学部の学生たちも大勢訪れ、絵画のマティエールや墨の掠れ方など、細かい部分を熱心に観ながら意見を交わす姿が印象的でした。 また、庁舎を訪れた市民や休憩時間を利用して鑑賞を楽しむ市政府職員が多く見かけられました。中には、「昨日お気に入りの作品を見つけたから、今日はカメラを持って作品の写真を撮りに来た」と話す来場者が多数。選抜展示された日本芸術の「今」を伝える作品の数々が、台中市民にも好意的に受け入れられたようです。 3日間に渡り開催された「台日藝術博覧会2018 ~Taichung Art City~」は現地でも大きな話題を呼び、初日のオープニングセレモニーの様子は、様々な媒体を通じて台湾全土でその日のうちに流れ、多くの来場者を動員しました。また、本展に関するニュースは台湾だけでなく日本でも報道され注目を集めました。 惠中ホールと文心ホールを繋ぐ巨大な「川堂コンコース」にて開かれたオープニングセレモニーは、開幕を知って来場した市民と大勢の報道関係者が詰めかけ、華やかな幕開けとなりました。
第12 回
モナコ・日本芸術祭 2018
2018年冬、記録的な大寒波に見舞われたヨーロッパ。温暖なモナコでも悪天候が続きましたが、奇跡的に晴れ間が広がった3月初旬に「第12回 モナコ・日本芸術祭2018」は開催されました。
モナコ公国政府文化庁ならびにモナコ公国政府観光会議局が主催するこの芸術祭は、日本とモナコの芸術交流を図ることを目的に開催され、今年で12回目を迎えます。今年も多くの来場者が訪れ、大勢の人で賑わいました。
「美術屋・百兵衛」2018年冬 No.44 鳥取特集
鳥取を美術する 2018年1月11日(木)発売 定価:定価500円(税込) 鳥取といえば鳥取砂丘を思い浮かべる方が多いでしょうが、実はアートが盛んな土地だということをご存知でしょうか? 世界的写真家・植田正治や『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親、水木しげるを輩出しています。 過去だけだなく、現在も芸術に熱い鳥取県。倉吉市明倫地区では、現存する日本最古の円形校舎をフィギュアミュージアムに生まれ変わらせて町を盛り上げようと、今年4月の開館に向け、着々と準備が進んでいます。 また、カナダやニューヨークを中心にボールペン1本で約20年腕試しをして、満を持して日本に帰ってきた異色のアーティスト・永本冬森のインタビューも掲載。世界を股にかけて活躍してきた彼は、なぜ山陰地方を活動拠点に選んだのか? その他鳥取県立博物館や米子市美術館、鳥取民藝美術館なども紹介。鳥取芸術の今が全てわかる、そんな一冊です。
国内外の美術展や美術書への作品発表
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