年度別実績Performance
第28回
雪舟国際美術協会展
昨年に引き続きコロナ禍での開催となった第 28 回雪舟国際美術協会展ですが、会期中は感染状況が比較的落ち着いていたこともあり、前回は観覧を自粛したという方も大勢来場されたようです。2007 年の第 14 回展以降、毎年 12 月の国立新美術館での開催が恒例となった雪舟国際美術協会展。今年は「書画はもっと自由になれる」という展覧会のキャッチフレーズそのままの力作が全国から228 点集まったほか、学生出展作品や特別展示作品、参考展示作品、計 253 点の書画が会場を彩りました。出展者からは他の公募展と異なり「二段展示がなくて作品と作品の間隔も広く、一点一点をじっくり拝見できた」との声も聞かれました。
今展は展覧会情報サイト「おさんぽ美術館」で紹介され、多数のアクセスを記録しました。また、練馬区立光が丘第三中学校の生徒たちが美術館見学で来場し、タブレットで作品やキャプションを撮影するなど、今の時代ならではの方法で鑑賞する姿が見られました。こうした経験を今後の開催に活かして、さらに充実した展覧会運営を図っていきたいと思います。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2021
2021年11月の約1ヶ月間、リンダ・ファレル・ギャルリーで3回目の展覧会となる『サロン・ド・アール・ジャポネ2021』が開催されました。4週に渡り103点もの日本のアーティストの作品を紹介。日本の絵画や写真、書の愛好家は年々増加傾向にあり、今やリンダ・ファレル・ギャルリーは、パリで日本美術の中心地として認識されるようになってきているようです。
「美術屋・百兵衛」2021年秋 No.59
美男画開花。
全国大手書店にて10月8日(金)発売
定価510円(税込)
〝美しい人〟
そう聞いて、あなたが思い浮かべるのはどのような人でしょうか。
昨今の美人画ブームで取り上げられる人物画は主に女性をモティーフとしています。
多くの場合、美人画に男性が含まれないのはなぜでしょうか。
今号の巻頭では、「美男画」を48ページにわたり大特集。
埼玉県立近代美術館と島根県立石見美術館の合同企画展『美男におわす』の紹介、担当学芸員のインタビューを掲載。さらに「美男」をモティーフとする作家を紹介します。
「ART EVENTS in AUTUMN, 2021」では秋から冬にかけて開催されるアートイベントを特集。
そして、「徹底研究 ニッポンの美大」Vol.6となる今回は沖縄県立芸術大学を紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、情報を掲載した展覧会やイベントの会期等が変更となっている場合があります。足を運ばれる際には、美術館・ギャラリー等に再度ご確認の上、お出かけください。
第26回
OASIS 2021
2021年8月27日(金)〜29日(日)、大阪・天王寺にあるあべのハルカス近鉄本店ウイング館8階の近鉄アート館で、第26回オアシス2021が開催されました。
25年間続いたOBPツイン21(大阪・京橋)から会場を移し、新たにオアシスの展示会場となった近鉄アート館は、目的によって空間が変化する多目的スペース。展覧会の他にも、演劇公演や伝統芸能、音楽ライブなど様々なイベントが開催できる会場です。
大阪有数の繁華街である天王寺エリアは、平日休日を問わず、多くの人で賑わいます。オアシス会期中も、会場では大人から子どもまで、様々な人がアートを楽しんでいました。OASISのことを知らず、今回初めて来場したという方からも感想をいただくなど、会場を移したことでこれまでとは違った層にもアプローチできたようです。特に、会場のあるフロアは、子供服やおもちゃを取り扱う「kodomoの街」であることから、例年にも増して多くの子どもたちの笑顔で溢れていたのが印象的でした。
また、母親の手を強く引き「入りたい!」とせがむ姿も見受けられ、美術教育の普及という側面から、持続可能な開発目標『SDGs』にも貢献できたのではないでしょうか。
「美術屋・百兵衛」2021年夏 No.58
アートな猫、集めました。
全国大手書店にて7月15日(木)発売
定価510円(税込)
古今東西、多くの芸術家が猫を描いています。気まぐれに自由を謳歌し、人間と程よい距離感を保ちながらも気付けばそっと傍にいる。そんな彼らのミステリアスな魅力はとても語り尽くせないものです。
巻頭特集「猫と美術」では、猫に関する展覧会、猫と関わりの深い美術館、猫をモティーフにする作家、猫とアートに関する書籍を紹介します。
昨年は数々のアートイベントが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期・中止を余儀なくされました。「ART EVENTS in 2021」では、夏から秋にかけて開催されるアートイベントを特集しています。今年こそは全身でアートを楽しみましょう。
そして特集「徹底研究 ニッポンの美大」が1年ぶりに完全復活! Vol.5となる今回は愛知県立芸術大学を紹介。美術学部長インタビュー、陶磁専攻教授インタビューなども必見です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、情報を掲載した展覧会やイベントの会期等が変更となっている場合があります。足を運ばれる際には、美術館・ギャラリー等に再度ご確認の上、お出かけください。
Art Maison International
Vol.25
人間にはアートが必要
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、我々の生活を大きく変えてしまいました。テレワークやリモート授業、巣ごもり生活など、その影響は様々な方面に及んでいます。アートも例外ではありません。日本では、2020年4月7日の緊急事態宣言の公示前後にかけて多くの美術館が休館となりました。
しかし、そんな時だからこそ、人間にはアートが必要であると考えます。アートは非日常の生活を余儀なくされた人々の荒んだ心を癒し、元気付ける力があります。 本書の創刊時も今も変わらぬ役割は、それらの作品の素晴らしさを日本はもとより海外に住む多くの美術ファンのもとへお届けすること。いまだコロナ禍にある世界中の人たちに求められる厳選されたアートの数々が、この一冊には詰まっています。(巻頭挨拶より抜粋)
アートメゾン・インターナショナル 25年の歩み、特集:日本美術の偉大な先駆者 雪舟生誕600年 他
◆監 修:A.M.S.C.
◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー
◆言 語:全編英文和文併記
◆価 格:8,800円(税込)
◆発行日:2021年4月30日 初版発行
「美術屋・百兵衛」2021年春 No.57
手にふれて、 暮らしに寄り添う アートの世界
全国大手書店にて4月14日(水)発売
定価510円(税込)
家の中で過ごすことが多い近頃は、いわゆる「おうち時間」をより豊かに過ごしたいと考える人が増えています。
そこで本号では、「手に添うアート」をキーワードに、生活の中でより身近に感じられるアートや、そうした作品を購入できるギャラリーを紹介します。
また「名画で楽しむ花々」と題し、花を描いた名画が鑑賞できる展覧会を紹介。
連載「徹底研究 ニッポンの美大」の特別編では、番外編として京都芸術大学と京都精華大学の卒業・修了展を取材。その様子をお届けします。
さらに、新連載「これだけは知っておきたい画墨の基礎知識」がスタート。画家だけでなく、技法画材研究家としても活躍する青木芳昭氏が、日本が世界に誇れる墨について解説します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、情報を掲載した展覧会やイベントの会期等が変更となっているものがあります。足を運ばれる際には、美術館・ギャラリー等に再度ご確認の上、お出かけください。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2021
パリの高級住宅地16区、ロンシャン通りに位置するリンダ・ファレル・ギャルリーで定期的に行なう予定の「サロン・ド・アール・ジャポネ」。今展は当初2020年の開催が予定されていましたが、フランスにおける新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)感染者数の増加によって延期を余儀なくされ、2021年2月にようやく開幕することができました。作品の雰囲気や傾向に合わせて、2月3日から3月1日までの約1ヶ月を1週間ずつ4会期に分けて展観。コロナ禍のため、前回に比べ来場者数は多くはなかったものの、近年ヨーロッパでも目覚ましい活躍を見せている日本人アーティストの作品を鑑賞するために、熱心な美術ファンが、会場まで足を運びました。
台日藝術博覧会2021
-Art Station-
新型コロナウィルス(COVID-19)が世界的に猛威を振るうなか、2度の開催延期を余儀なくされた今展。日本側からは218点、台湾側からは16点の作品が出展されました。3日間の会期中は日中暑いほどの好天が続き、連日人波が途絶えることなく来場者が訪れ、多くの方が3日という短い開催期間を惜しみつつ、長時間に渡って熱心に日本の美術作品を鑑賞しているのが印象的でした。多くの方がお気に入りの作品をスマートフォンのカメラに収め、 日本画の岩絵具に対する関心や、工芸作品に対する質問などが寄せられていました。書作品の前で立ち止まって、数分にわたりじっくり鑑賞する姿が多数見受けられるなど、大変意義のある開催となりました。
第25回 OASIS 2020
Osaka & TOKYO
2020年9月18日(金)〜20日(日)、大阪・京橋にあるOBPツイン21で第25回OASIS 2020 大阪展が開催されました。本年は東京2020応援プログラムに認定され、夏開催される東京オリンピック・パラリンピックへとバトンを繋ぐ役割も担っています。
本来5月の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で9月へと開催を延期。出展者様、関係者様のご理解とご協力により、無事に開幕を迎えることができました。
さらに、2021年3月4日(木)〜6日(土)には、東京・池袋にある東京芸術劇場5階のギャラリー1で東京展を開催。OASIS初の東京開催となった今展ですが、池袋駅前という立地条件もあって、出展作家のお知り合いはもちろん、たまたま通りかかった人や隣接するコンサートホールの来場者も足を運んでいただきました。
来場者の作品を見る眼差しや表情は、一様に喜びで満ち溢れており、改めてアートが心にもたらす温かな力を感じ取ることができる機会となったのではないでしょうか。OASISのテーマでもある「現代人の渇いた心を、珠玉のアートで潤したい」という想いは、作品と共に来場者へと届いたことでしょう。
国内外の美術展や美術書への作品発表
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