出版実績publication achievements
Art Maison InternationalVol.23
アートはリアルも、バーチャルも超えるかもしれない。 2018年は、VRすなわち「バーチャル・リアリティ(仮想現実)」が人々の身近なところにまで進出してきました。 映画やゲームの世界ではすでによく使われていますが、アートの世界でも作品にVR 技術を取り入れたteamLab などが登場しています。 抽象的な作品はもちろん、具象であったとしても、現実を作家というフィルターを通して再提示する美術作品は、全てバーチャルな存在であると言えるかもしれません。 実際にアーティストは、作品として現実そのものを提示することはありません。そこに思想や記憶など何かが加わることで生まれるアート作品。スーパーリアルな写実画や、現実そのものを写すように思われる写真にしても、作品化の過程で作者の何らかの意志が加わります。 いかにIT 技術が進んだとは言え、技術の進歩にはその時々での限界があり、ITを利用したVRも現時点ではできることに限りがあります。一方、人間の創造性や想像力には壁がありません。想像の世界で人は、宇宙の果てに行くことができ、時間を超えて過去と未来の間を旅することもできるでしょう。 観る者を誰も見たことのない別世界へと誘うアート。この『Art Maison International』Vol.23 には、そんな素晴らしい作品の数々が、散りばめられています。(巻頭挨拶より抜粋) 特集:ピックアップ 日本の美術館 絹谷幸二/草間彌生 他 ◆監 修:A.M.S.C. ◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー ◆言 語:全編英文和文併記 ◆価 格:8,000円(税別) ◆発行日:2019年3月31日 初版発行