出版実績publication achievements
Art Maison InternationalVol.17
この本は、開くべきパンドラの箱かもしれません 領土問題を発端にした反日運動が先鋭化するなど、2012 年は日本と中国、そして韓国の間にある数々の難問が浮き彫りになった年でした。世界に目を向けてみると、宗教の違いから生まれたイスラエルとパレスチナの間の紛争、エチオピアとエリトリアの国境紛争など、10年以上も続く紛争は少なくありません。 科学技術が発達すれば、人々は飢えることはなく、争いごともなくなるはずでした。現状を見る限りでは、それは夢物語に過ぎなかったのかもしれません。しかし、パンドラの箱の中にはまだ「希望」が残っています。それは、アートという名の希望です。 そして、今や日本のアートが海外に影響を与える時代になりました。欧米の大美術館で日本の「具体美術協会」や「戦後アヴァンギャルド」などの特集展示が催され、有名ファッション・ブランドが村上隆や草間彌生の作品をデザインに取り入れているのがその証左です。 この「Art Maison International」最新号に掲載されたアートもまた、様々な方向性こそあれ海外に影響を与えうる作品かもしれません。言葉や国境の壁を越えて伝わる感動が、この書籍の中から皆様にお届けできれば幸いです。(巻頭挨拶より抜粋) 特集:日本画家・木村圭吾 他 ◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア ◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー ◆言 語:全編英文和文併記 ◆価 格:8,000円(税別) ◆発行日:2013年3月31日 初版発行