展覧会実績exhibition achievements
第13回
モナコ・日本芸術祭 2019
2月上旬とはいえ、フランスの南方、地中海に面したモナコは日本の春を思わせるような比較的温暖な気候が続きます。そんなモナコの春の訪れを加速させるようなアートの祭典「第13回 モナコ・日本芸術祭2019」が開催されました。
モナコ公国文化庁ならびにモナコ公国政府観光会議局が主催者として名を連ねるこの芸術祭は2007年に創設されてから13年目。今年は「グレース・ケリー生誕90周年」という節目の年でもあり、それを記念する開催でもあります。会場となった国立レニエ3世大公記念館には例年以上に多くの来場者が訪れ、大いに賑わっていました。展覧会初日の2月8日午後5時よりモナコ公国政府関係者やモナコと日本のアーティスト、招待客および一般来場者が参加して、オープニング・セレモニーが催されました。両国のアートを通じた国際交流が、今年も盛大に開幕したのです。
名 称 | グレース・ケリー生誕90周年記念 第13回 モナコ・日本芸術祭 2019 |
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会 期 | 2019年2月8日(金)〜10日(日) |
会 場 | 国立レニエ3世大公記念館 |
主 催 | モナコ公国文化庁/モナコ公国政府観光会議局 |
共 催 | ユネスコ公認国際美術連盟モナコ公国委員会/株式会社麗人社 |
後 援 | 在モナコ日本国大使館 |
協 力 | A.M.S.C. |
総合監修 | アラン・バザール〔フランス芸術家協会(ル・サロン)絵画部門代表〕 |
展覧会をふりかえって
◆アラン・バザール氏(本展総合監修者)
「第13回 モナコ・日本芸術祭2019」の出展作品は、非常にレベルの高いものが多かったように思います。そのためか、例年以上に来場者が多かったように感じました。私はいつも開催前に作品を画像でチェックしますが、会場で実際の作品を観ると、どれも画像よりもずっと素晴らしく感じました。基礎のしっかりしたアーティストが多かったようです。これまでに何回か参加されたアーティストはもちろん、初めて出展された方の作品も素晴らしかったと思います。全体的に独創的な作品が多い印象でした。
今回モナコを訪れた日本のアーティストのみなさんには、会場でコメントをお伝えしましたが、来場されなかったアーティスト一人ひとりにも、作品を観て私が感じたことをお伝えします。批評とは建設的かつポジティブなものでなければいけないという信念を私は持っています。