年度別実績Performance
第15回記念「モナコ・日本芸術祭」2024公式作品集 -モナコと日本の芸術的な出会い-
バチカンに次いで世界で二番目に小さな国でありながら、その比類のない美しい景観から「地中海の宝石箱」と称されるモナコ公国。フランス南東部の、地中海に面したコート・ダジュールに位置し、丘の上の宮殿や青い海、F1 グランプリ、そして華やかなリゾートなどで知られている国です。 そんなモナコを舞台に開催されたのが、第15回記念「モナコ・日本芸術祭」2024。出展された作品の全てを収録したこの本には、観光地やレストラン、贅沢なホテルなど、モナコでの楽しみ方も併せて紹介しています。 また、2024年はモナコ公国の元王妃グレース・ケリーの生誕95年という節目の年。書籍の中では、彼女にゆかりのある場所も掲載しています。
◆監 修:アラン・バザール
◆装 丁:A5サイズ/ハードカバー
◆価 格:3,000円(税込)
◆発行日:2024年11月1日 初版発行
第29回
OASIS2024
今年で29回目の開催となったOASIS(Osaka Art Show of International Selections)。「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」開幕まで1年を切った大阪を舞台に、5月17日から3日間にわたって開催されました。万博の後援事業でもある本展のテーマは、「アートで創る輝くミライ」でした。
本展の総合監修を務めた美術評論家のアルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ氏がスペインより来日。コロナ禍もようやく収束し、昨年に引き続きたくさんの出展作家との交流の場がもたらされました。
オアシスでは毎年、絵画・書・写真・立体・工芸などの幅広いジャンルの作品が一堂に会します。今年は日本から総勢141名・165点の作品が集結し、海外からも18名の作家が出展しました。
アーティストたちが互いの作品について語り合うなど、活発にコミュニケーションを交わしている様子が印象的でした。日本とフランス、スペイン、モナコの国際交流展であるオアシス。国境を越えるアートを通じた絆を、これからも育んでいきます。
ラ・ヴィア・デイ・チリエージ
LA VIA DEI CILIEGI
イタリア南部の主要都市バーリ。ここで2024年4月6日から21日の16日間にわたって、「LA VIA DEI CILIEGI(ラ・ヴィア・デイ・チリエージ)」展が開かれました。在イタリア日本国大使館およびバーリ市の後援のもと、同地で初となる日本の美術展を主催したのは、南イタリア美術界の重鎮ローザ・ディドンナ博士と、美術評論家のパスクアーレ・ディ・マッテオ氏です。会場は建築遺産のサラ・デル・コロンナート(バーリ県庁舎)。展覧会の名にふさわしい、満開の桜のような、華やかな盛り上がりを見せました。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2024
美術によるフランスと日本の架け橋となるべく、2019年の秋に始まった「サロン・ド・アール・ジャポネ 」。8回目の開催となった今展は、桜をあしらった飾り付けに加えてキャプションやパネルも和風のデザインでまとめるなど、まるで日本の春をパリに届けるような季節感豊かなサロンとなりました。
パリなどフランス国内はもちろん、海外からも訪れた多くの来場者たちが、多種多様なアートを楽しんでいたようです。
Le Salonと日本の美術家
株式会社 麗人社は、このル・サロンの日本側の応募窓口として、2002年より20年以上にわたり、多くの作家をこの歴史的な舞台に送り出してきました。
また、麗人社では1663年のルイ14世の布告から350年の節目を記念し「ル・サロンと日本人芸術家たち」を編集、2014年に発行しました。そしてその10年後、黒田清輝の没後100年にあたる2024年、新たに本書『Le Salonと日本の美術家』を発行します。ル・サロン(フランス芸術家協会)協力図書である本書は、同協会絵画部門代表のアラン・バザールが総合監修を務め刊行するものです。
この一冊が、日本とフランスの美術愛好家、そしてアーティストたちにとって有意義な資料となることを心から願っています。
(巻頭挨拶より抜粋)
◆監 修:アラン・バザール
◆装 丁:A5サイズ/ハードカバー
◆価 格:3,850円(税込)
◆発行日:2024年3月31日 初版発行
「美術屋・百兵衛」 No.60 特別記念号
特集
大阪・中之島と「中之島フェスタ・デル・アルテ 2024」
全国大手書店にて2月16日(金)発売
定価550円(税込)
2007年の創刊から全59号を刊行した雑誌「美術屋・百兵衛」が、2024年2月に特別記念号として復刊。
今号では、創刊当時に立ち返り、百兵衛が生まれた街・大阪の文化エリアである中之島を深掘りします。観光地としての知名度はまだまだ低い場所かもしれませんが、大阪の新たな魅力を発見していただければと思います。
Art Maison International
Vol.28
近年では、スマホ、パソコンという言葉が一般化し、多くの情報伝達手段がIT 化しています。コロナ禍で普及が進んだリモートワークやオンライン会議が、もはや生活に定着しているという人も少なくないでしょう。2021 年にはデジタル庁が発足するなど、日本政府もこの分野に力を入れています。
しかし、その利便性が日進月歩で向上していく一方、高度なテクノロジーに囲まれていることで、心が休まらないと感じている現代人も少なくないはずです。そこで考えなければならないのは、豊かな暮らしとは、利便性を高めることのみを指すのか、ということです。技術の進歩と心の豊かさは、必ずしも比例するものではないのかもしれません。
心に充足感をもたらすのはアートの役割であると私は信じています。感性を刺激する多彩な作品は、まさに心の滋養です。感情を揺り動かしてくれるアートの鑑賞体験によって、本当の心の豊かさが得られるのではないでしょうか。そんなアートが持つ力を多くの人々に感じていただくために、弊社が1996年から発刊しているのが国際美術書籍「Art Maison International」です。本書のページをめくるたび、素晴らしい美術作品と出会えるでしょう。芸術によって地球上の人々の心がより豊かになることを願っています。(巻頭挨拶より抜粋)
◆監 修:A.M.S.C.
◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー
◆言 語:全編英文和文併記
◆価 格:8,800円(税込)
◆発行日:2024年2月29日 初版発行
麗人社創立30周年記念
中之島フェスタ・デル・アルテ2024
2月16日から18日までの3日間、株式会社麗人社の創立30周年を記念した展覧会「中之島フェスタ・デル・アルテ2024」が開催されました。会場となったのは、国の重要文化財に指定されている大阪市中央公会堂。通常、室内は一般公開されていない上に、美術展が開かれること自体が珍しいということもあり、会場には老若男女を問わず、幅広い来場者が訪れました。中には美術に馴染みのないという人の姿もありましたが、帰り際に聞こえてくるのは作品に魅了されたという満足げな声。皆一様に、気品溢れる本展を楽しんでいたようです。 総合監修は、イタリア人美術評論家のパスクアーレ・ディ・マッテオ氏が務めました。会期中は彼によるトークイベントや作品の寸評会、初日の夜には幻想的な空気が漂う照明を落としたナイトミュージアムの演出。参加した人々は、展覧会を多角的に楽しむことができたようです。 大阪で誕生した麗人社の30年の歴史を象徴するアーティストたちが数多く出品した本展。コロナ禍を経て再会を喜ぶ彼らの姿も印象的でした。
第30回記念
雪舟国際美術協会展
記念すべき第30回となる雪舟国際美術協会展は、1日の来場者が2000人を超えるもあり、その総数は1万人を超えました。そのうちのおよそ1/4を占めたのは外国人来場者。それは、書画芸術の美意識に世界が共感していることの証と言ってもよいかもしれません。
会員と一般応募を含め全国から寄せられた入選作品は274点。それに加え、学生特別出展で桜美林大学芸術文化学群から7点、日本大学藝術学部から5点が展示され、会場には若い息吹も加わりました。若者の姿も多く見られた今展。幅広い層がその魅力を堪能した第30回展となりました。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2023
「第7回 サロン・ド・アール・ジャポネ 2023」が、フランス・パリのリンダ・ファレル・ギャルリーを舞台に、9月13日から10月2日までの日程で開催されました。
会期後半はファッション・ウィークと重なったこともあり、いつにも増して外出する人が多かったようです。セーヌ川近辺で開催されたファッション・ショーに出かけ、その後にギャラリーまで足を延ばす人もいたのではないでしょうか。今回も、日本美術を愛する多くのファンやコレクターが会場を訪れました。
日本から現地へ渡った出展者も多く、会期ごとに催されたヴェルニサージュで自作の解説をおこなう姿が印象的でした。例年以上に会話が弾み、非常に充実した時間を過ごされたようです。出展作家と直接交流し、作品や活動の話を聞くことができた来場者の、満足げな姿も見られました。年に2回開催されるこの展覧会を楽しみにしている美術ファンも多く、日本美術のショーケースとしての本展への期待の高さが示されました。
出展者、来場者ともに賑わしく華やかな夜を満喫した「サロン・ド・アール・ジャポネ」。今後もその注目度はさらに高まっていくでしょう。
国内外の美術展や美術書への作品発表
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