年度別実績Performance
第31回
雪舟国際美術協会展
2024年12月11日から22日まで、六本木の国立新美術館で「第31回 雪舟国際美術協会展」が開催されました。雪舟国際美術協会の会員や公募で選ばれた216点の作品に加え、学生作品10点も展示され、多様な表現が一堂に会した本展には、外国人観光客も多く足を運び、書画芸術の魅力を共有する貴重な場となりました。
第15回記念
モナコ・日本芸術祭 2024
南フランスのモナコで、2024年11月1日から11月3日まで「第15回モナコ・日本芸術祭2024」が開催されました。故グレース・ケリー妃の生誕95年という節目や、4年ぶりの再開への期待もあり、初日は日本とモナコのアーティストや美術ファンで大盛況でした。会期中は両国の作家たちが交流を深め、来場者に作品について語る場面が印象的でした。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2024
2024年パリオリンピックで注目を集めたパリ16区にあるリンダ・ファレル・ギャルリーでは、恒例の「第9回 サロン・ド・アール・ジャポネ2024」が9月25日から10月14日まで開催されました。各会期初日のヴェルニサージュは多くの来場者で賑わい、日本からの出展者による作品解説も好評でした。現代日本の美術を世界に発信するこの展覧会は、地元でも期待され、注目がさらに高まっています。
第15回記念「モナコ・日本芸術祭」2024公式作品集 -モナコと日本の芸術的な出会い-
バチカンに次いで世界で二番目に小さな国でありながら、その比類のない美しい景観から「地中海の宝石箱」と称されるモナコ公国。フランス南東部の、地中海に面したコート・ダジュールに位置し、丘の上の宮殿や青い海、F1 グランプリ、そして華やかなリゾートなどで知られている国です。 そんなモナコを舞台に開催されたのが、第15回記念「モナコ・日本芸術祭」2024。出展された作品の全てを収録したこの本には、観光地やレストラン、贅沢なホテルなど、モナコでの楽しみ方も併せて紹介しています。 また、2024年はモナコ公国の元王妃グレース・ケリーの生誕95年という節目の年。書籍の中では、彼女にゆかりのある場所も掲載しています。
◆監 修:アラン・バザール
◆装 丁:A5サイズ/ハードカバー
◆価 格:3,000円(税込)
◆発行日:2024年11月1日 初版発行
第29回
OASIS2024
今年で29回目の開催となったOASIS(Osaka Art Show of International Selections)。「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」開幕まで1年を切った大阪を舞台に、5月17日から3日間にわたって開催されました。万博の後援事業でもある本展のテーマは、「アートで創る輝くミライ」でした。
本展の総合監修を務めた美術評論家のアルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ氏がスペインより来日。コロナ禍もようやく収束し、昨年に引き続きたくさんの出展作家との交流の場がもたらされました。
オアシスでは毎年、絵画・書・写真・立体・工芸などの幅広いジャンルの作品が一堂に会します。今年は日本から総勢141名・165点の作品が集結し、海外からも18名の作家が出展しました。
アーティストたちが互いの作品について語り合うなど、活発にコミュニケーションを交わしている様子が印象的でした。日本とフランス、スペイン、モナコの国際交流展であるオアシス。国境を越えるアートを通じた絆を、これからも育んでいきます。
ラ・ヴィア・デイ・チリエージ
LA VIA DEI CILIEGI
イタリア南部の主要都市バーリ。ここで2024年4月6日から21日の16日間にわたって、「LA VIA DEI CILIEGI(ラ・ヴィア・デイ・チリエージ)」展が開かれました。在イタリア日本国大使館およびバーリ市の後援のもと、同地で初となる日本の美術展を主催したのは、南イタリア美術界の重鎮ローザ・ディドンナ博士と、美術評論家のパスクアーレ・ディ・マッテオ氏です。会場は建築遺産のサラ・デル・コロンナート(バーリ県庁舎)。展覧会の名にふさわしい、満開の桜のような、華やかな盛り上がりを見せました。
サロン・ド・アール・ジャポネ 2024
美術によるフランスと日本の架け橋となるべく、2019年の秋に始まった「サロン・ド・アール・ジャポネ 」。8回目の開催となった今展は、桜をあしらった飾り付けに加えてキャプションやパネルも和風のデザインでまとめるなど、まるで日本の春をパリに届けるような季節感豊かなサロンとなりました。
パリなどフランス国内はもちろん、海外からも訪れた多くの来場者たちが、多種多様なアートを楽しんでいたようです。
Le Salonと日本の美術家
株式会社 麗人社は、このル・サロンの日本側の応募窓口として、2002年より20年以上にわたり、多くの作家をこの歴史的な舞台に送り出してきました。
また、麗人社では1663年のルイ14世の布告から350年の節目を記念し「ル・サロンと日本人芸術家たち」を編集、2014年に発行しました。そしてその10年後、黒田清輝の没後100年にあたる2024年、新たに本書『Le Salonと日本の美術家』を発行します。ル・サロン(フランス芸術家協会)協力図書である本書は、同協会絵画部門代表のアラン・バザールが総合監修を務め刊行するものです。
この一冊が、日本とフランスの美術愛好家、そしてアーティストたちにとって有意義な資料となることを心から願っています。
(巻頭挨拶より抜粋)
◆監 修:アラン・バザール
◆装 丁:A5サイズ/ハードカバー
◆価 格:3,850円(税込)
◆発行日:2024年3月31日 初版発行
「美術屋・百兵衛」 No.60 特別記念号
特集
大阪・中之島と「中之島フェスタ・デル・アルテ 2024」
全国大手書店にて2月16日(金)発売
定価550円(税込)
2007年の創刊から全59号を刊行した雑誌「美術屋・百兵衛」が、2024年2月に特別記念号として復刊。
今号では、創刊当時に立ち返り、百兵衛が生まれた街・大阪の文化エリアである中之島を深掘りします。観光地としての知名度はまだまだ低い場所かもしれませんが、大阪の新たな魅力を発見していただければと思います。
Art Maison International
Vol.28
近年では、スマホ、パソコンという言葉が一般化し、多くの情報伝達手段がIT 化しています。コロナ禍で普及が進んだリモートワークやオンライン会議が、もはや生活に定着しているという人も少なくないでしょう。2021 年にはデジタル庁が発足するなど、日本政府もこの分野に力を入れています。
しかし、その利便性が日進月歩で向上していく一方、高度なテクノロジーに囲まれていることで、心が休まらないと感じている現代人も少なくないはずです。そこで考えなければならないのは、豊かな暮らしとは、利便性を高めることのみを指すのか、ということです。技術の進歩と心の豊かさは、必ずしも比例するものではないのかもしれません。
心に充足感をもたらすのはアートの役割であると私は信じています。感性を刺激する多彩な作品は、まさに心の滋養です。感情を揺り動かしてくれるアートの鑑賞体験によって、本当の心の豊かさが得られるのではないでしょうか。そんなアートが持つ力を多くの人々に感じていただくために、弊社が1996年から発刊しているのが国際美術書籍「Art Maison International」です。本書のページをめくるたび、素晴らしい美術作品と出会えるでしょう。芸術によって地球上の人々の心がより豊かになることを願っています。(巻頭挨拶より抜粋)
◆監 修:A.M.S.C.
◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー
◆言 語:全編英文和文併記
◆価 格:8,800円(税込)
◆発行日:2024年2月29日 初版発行
国内外の美術展や美術書への作品発表
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