展覧会実績exhibition achievements
パリ・マドレーヌ寺院
恒久平和展
第二次世界大戦の終結から70年という節目の年。この戦争以降、世界は平和を築くために努力してきましたが、地球規模での恒久平和はいまだ訪れていません。そこで人々の心に安らぎを与えるアートを、パリの中心部で敬虔な祈りが捧げられる神聖な場所、マドーヌ寺院で発表するという展覧会を開催しました。周辺には美術施設が溢れ、フランスを代表する凱旋門やエッフェル塔などが建ち並び、世界各国から人々が訪れるこの場所で“恒久平和”をテーマに開催された美術展は、多くの人々の注目を集めました。
なお、昨年のマドレーヌ寺院展で総合監修を務めていただいたクリスチャン・ビエ氏が急逝したことにより、今展はフランス芸術家協会(ル・サロン)絵画部門代表アラン・バザール氏に急遽代役として監修を務めていただきました。
名 称 | パリ・マドレーヌ寺院 恒久平和展 |
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会 期 | 2015年7月10日(金)~8月6日(木) 第1会期:7月10日(金)〜7月13日(月) |
会 場 | マドレーヌ寺院 サル・ロワイヤル |
総合監修 | アラン・バザール〔フランス芸術家協会(ル・サロン)絵画部門代表〕 |
展覧会をふりかえって
◆アラン・バザール氏(本展総合監修者)
この度、光栄にも私が総合監修を致しました「恒久平和展」が幕を閉じました。数多くの来場者は心を奪われ、作品を介してそれぞれの世界観と文化への愛情、そしてアーティストたちの才能を見出すことができたはずです。実際に出展者の方々にお会いし、また皆様の多彩な才能を紹介するための貢献ができたことは私にとって大きな喜びでした。出展作品を寸評することで、私は日本のアートへの認識をさらに深め、アーティストを理解し、それぞれの良さを味わうことができました。作品のジャンルを問わず、自由な表現や、細部に至るまでの丁寧さ、繊細と詩情に溢れていることに気付きました。いかなる作品も作家自身の心の投影であり、それぞれが尊敬に値するものであると私は思っています。日本とフランスは地理的に離れていますが、自然の美に対する思いやライフスタイルにおいては非常に近いものがあります。今回の美しい展覧会の締めくくりに、私の言葉が皆様の励みになることを願っています。