出版実績publication achievements

Art Maison International
Vol.18

アートを創る、観るという行為は、心の中で自分の生き方を紡ぐこと。

2013年9月7日、ブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会において、2020年夏季オリンピックの開催都市が東京に決定しました。日本での夏季オリンピック開催は1964年の東京オリンピック以来56年ぶり。冬季オリンピックも1998 年の長野開催を最後に実施されていないため、日本国民にとっては待望の朗報となったのです。
国際オリンピック委員会が制定した「オリンピック憲章」の根本原則第1項に次のような言葉があります。「オリンピズムが求めるのは、努力のうちに見出されるよろこび、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などをもとにした生き方の創造である」。さらに第2 項にあるのが、「オリンピズムの目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある」(いずれも一部省略)。
これは、あくまでオリンピックというスポーツの祭典について書かれたものです。しかし、上の文章の「オリンピズム」という言葉を「アート」に置き換えても通用するのではないでしょうか?
この「Art Maison International」最新号に掲載されている作品は、「アートメゾン・ビエンナーレ2013」で展観され高評を得た作家の手によるもので、その一つ一つには深いメッセージが籠められています。それは人間の肉体や意志、知性などに対する讃歌であり、普遍的・基本的・倫理的諸原則を尊重する気持ちであり、さらには人間の尊厳を保つことへの賛同の声といった、人類がアートやスポーツを通して守り伝えてきたものなのです。
これらの出展作品が、誌面を通じて読者の皆様一人ひとりの心を動かすことができれば幸いです(巻頭挨拶より抜粋)。


特集:日本スペイン交流400周年事業/芸術家の軌跡 鶴田一郎 他
◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア
◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー
◆言 語:全編英文和文併記
◆価 格:8,000円(税別)
◆発行日:2014年3月31日 初版発行

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