出版実績publication achievements
Art Maison InternationalVol.19
ノーベル賞受賞者だけでなく、日本は芸術家も世界に誇れます。 物理学、化学、医学・生理学、文学、平和、経済学の6分野で顕著な功績を残した人物に贈られるノーベル賞。日本人が初めてこの賞に輝いたのは、1949(昭和24)年。湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞したのです。敗戦国である日本の科学者が世界的な賞を獲得したことで、国民は大いに勇気づけられました。時代は下って2014年赤﨑勇・天野浩・中村修二の3人のノーベル物理学賞受賞が発表。このように日本の科学技術力は、世界的にも高く評価されています。 翻って芸術の分野ではどうでしょうか。この「Art Maison International」Vol.19 でも取り上げた平松礼二は、2013年にフランス・ジヴェルニー印象派美術館で、2014年にドイツのベルリン国立アジア美術館で「平松礼二・睡蓮の庭 モネへのオマージュ」展を開催。フランスでは同美術館始まって以来の入場者数を記録し、大好評の裡に終了しました。この他にも現代美術家の村上隆が2014年夏にイタリア・ミラノで個展を開催したり、同じく現代美術家の奈良美智がイギリス・ロンドンのダイアリー・アート・センターで過去最大規模の個展を同年秋に開催するなど、世界を舞台に目覚ましい活躍をする日本人芸術家は存在します。しかしまだ「数少ない…」というのが実情ではないでしょうか。 この「Art Maison International」最新号でも、世界水準を目指す可能性を秘めた素晴らしい日本人芸術家を数多く紹介しています。それは日本のみならず、広く海外に日本の優れた芸術家を紹介したいからに他なりません。 どうぞ隅から隅までご覧ください。そしてあなたの心を動かす作品がこの中から見つかれば、それは本書を発行する我々にとって大きな成果です。 特集:日本を代表する画廊が推薦する画家たち 奥谷博/馬越陽子 他 ◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア ◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー ◆言 語:全編英文和文併記 ◆価 格:8,000円(税別) ◆発行日:2015年3月31日 初版発行